エステル記9章 逆転勝利を与えて下さる神様
エステル記9章 逆転勝利を与えて下さる神様
「敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日であったが、事態は逆転し、ユダヤ人がその仇敵を征伐する日となった.」と書いてあります。
ユダヤ人の敵、ハマンは、モルデカイを殺すために立てた柱につけられ、死なれました。ハマンは、一人のユダヤ人が決して人に跪かない(神様以外には、拝まない)というユダヤ人の神様への敬意を守った事に対して敵対心を企み、モルデカイ一人を殺すことに満足できず、全てのユダヤ人を殺すことを企画していました。
そのため、王の名前で、127の州に命令を下し、全てのユダヤ人を殺すこととなっていました。これに対して、モルデカイをはじめ、エステル、そして、全てのユダヤ人は、断食を宣告し、3日間食べることも飲むこともしないで、主の前に心を注ぎました。
王は、自分が呼んでいないのに王の前に進んでくる王妃は、王が許しにならない限り、殺されることを知っていながら、王に自分の民族のために願いを申し上げるために、進んでいきました。神様の働きによって、王の心が王妃エステルに緩くなり、近づくことを許しました。エステルの願いは、自分の民が滅ぼさないことであり、その敵を変わりに罰することでした。
結果として、ハマンは、自分でモルデカイを殺そうとしていた柱で、死なれ、127の全ての州に、ユダヤ人の敵を殺すこととなり、全ての状況は、逆転されました。
この歴史の出来事は、現在を生きる創造主を信じる私たちに大きな校訓を与えています。
逆転勝利を与えてくださる神様を信じ続けるものには、必ずどんな状況からも乗り越えられると言う確信です。その勝利の確信を心にして、今日も歩み続けたいと思います。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
9:1 第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、この王の命令と定めが実行されることとなった。それは敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日であったが、事態は逆転し、ユダヤ人がその仇敵を征伐する日となった。
9:2 ユダヤ人はクセルクセス王の州のどこでも、自分たちの町で、迫害する者を滅ぼすために集合した。ユダヤ人に立ち向かう者は一人もいなかった。どの民族もユダヤ人に対する恐れに見舞われたからである。
9:3 諸州の高官、総督、地方長官、王の役人たちは皆、モルデカイに対する恐れに見舞われ、ユダヤ人の味方になった。
9:4 モルデカイは王宮で大きな勢力を持ち、その名声はすべての州に広がった。まさにこのモルデカイという人物は、日の出の勢いであった。
9:5 ユダヤ人は敵を一人残らず剣にかけて討ち殺し、滅ぼして、仇敵を思いのままにした。
9:6 要塞の町スサでユダヤ人に殺され、滅ぼされた者の数は五百人に達した。
9:7 そして、パルシャンダタを、ダルフォンを、アスパタを、
9:8 ポラタを、アダルヤを、アリダタを、
9:9 パルマシュタを、アリサイを、アリダイを、ワイザタをと、
9:10 ユダヤ人の敵ハメダタの子ハマンの十人の息子を殺した。しかし、持ち物には手をつけなかった。
9:11 その日、要塞の町スサの死者の数が王のもとに報告された。
9:12 王は王妃エステルに言った。「要塞の町スサでユダヤ人は五百人とハマンの息子十人を殺し、滅ぼした。王国の他のところではどうだったか。まだ望みがあるならかなえてあげる。まだ何か願い事があれば応じてあげよう。」
9:13 エステルは言った。「もしお心に適いますなら、明日もまた今日の勅令を行えるように、スサのユダヤ人のためにお許しをいただき、ハマンの息子十人を木につるさせていただきとうございます。」
9:14 「そのとおりにしなさい」と王が答えたので、その定めがスサに出され、ハマンの息子十人は木につるされた。
9:15 スサのユダヤ人はアダルの月の十四日にも集合し、三百人を殺した。しかし、持ち物には手をつけなかった。
9:16 王国の諸州にいる他のユダヤ人も集合して自分たちの命を守り、敵をなくして安らぎを得、仇敵七万五千人を殺した。しかし、持ち物には手をつけなかった。
9:17 それはアダルの月の十三日のことである。十四日には安らぎを得て、この日を祝宴と喜びの日とした。
9:18 スサのユダヤ人は同月の十三日と十四日に集合し、十五日には安らぎを得て、この日を祝宴と喜びの日とした。
9:19 こういうわけで、地方の町に散在して住む離散のユダヤ人は、アダルの月の十四日を祝いの日と定め、宴会を開いてその日を楽しみ、贈り物を交換する。
9:20 モルデカイはこれらの出来事を書き記し、クセルクセス王のすべての州にいる全ユダヤ人に、近くにいる者にも遠くにいる者にも文書を送り、
9:21 毎年アダルの月の十四日と十五日を祝うように定めた。
9:22 ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日として、悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この月の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした。
9:23 ユダヤ人は既に実行し始めていたことでもあり、またモルデカイが書き送ってきたこのことを受け入れた。
9:24 すなわち、「全ユダヤ人の敵アガグ人ハメダタの子ハマンはユダヤ人絶滅をたくらみ、プルと呼ばれるくじを投げ、ユダヤ人を滅ぼし去ろうとした。
9:25 ところが、このことが王に知らされると、王は文書をもって、ハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪いたくらみはハマン自身の頭上にふりかかり、彼は息子らと共に木につるされるよう命じられた。
9:26 それゆえ、この両日はプルにちなんで、プリムと呼ばれる。」それゆえ、その書簡の全文に従って、またこの件に関して彼らの見たこと、彼らに起こったことに基づいて、
9:27 ユダヤ人は自分たちも、その子孫も、また自分たちに同調するすべての人も同様に毎年この両日を記載されているとおり、またその日付のとおりに、怠りなく祝うことを制定し、ならわしとした。
9:28 こうして、この両日はどの世代にも、どの部族でも、どの州でも、どの町でも記念され、祝われてきた。このプリムの祭りは、ユダヤ人の中から失せてはならないものであり、その記念は子孫も決して絶やしてはならないものである。
9:29 さて、王妃となったアビハイルの娘エステルは、ユダヤ人モルデカイと共にプリムに関するこの第二の書簡をすべての権限をもってしたため、確認した。
9:30 クセルクセスの王国百二十七州にいるすべてのユダヤ人に、平和と真実の言葉をもって文書が送られ、
9:31 こうしてユダヤ人モルデカイが王妃エステルと共に定めたとおり、また彼らが自分たちとその子孫のために断食と嘆きに関して定めたとおり、プリムの祭りの日付が定められた。
9:32 エステルの言葉によってプリムに関する事項は定められ、文書に記録された。