ヨブ記29章 わたしは見えない人の目となり、歩けない人の足となった
ヨブ記29章 わたしは見えない人の目となり、歩けない人の足となった
この章では、ヨブの今までの生活を説明しています。それを要約すると「わたしは見えない人の目となり、歩けない人の足となった」になると思います。
この箇所を読むと、イザヤ58章の神様が喜ばれる断食の内容を思い出します。その内容は以下のようになります。
58:6 わたしの選ぶ断食とはこれではないか。悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて/虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。
58:7 更に、飢えた人にあなたのパンを裂き与え/さまよう貧しい人を家に招き入れ/裸の人に会えば衣を着せかけ/同胞に助けを惜しまないこと。
58:8 そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で/あなたの傷は速やかにいやされる。あなたの正義があなたを先導し/主の栄光があなたのしんがりを守る。
上記のように、旧約聖書のテーマの一つは、やもめや孤児や貧しい人を助けることです。
ヨブの人生は、このような生活をしていました。そして、弱者の必要を満たしました。
私の生活も神様の求める断食の意味を十分理解し、老人になっても、ヨブのように自 分の人生を語ることが出来れば良いと思います。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
29:1 ヨブは言葉をついで主張した。
29:2 どうか、過ぎた年月を返してくれ/神に守られていたあの日々を。
29:3 あのころ、神はわたしの頭上に/灯を輝かせ/その光に導かれて/わたしは暗黒の中を歩いた。
29:4 神との親しい交わりがわたしの家にあり/わたしは繁栄の日々を送っていた。
29:5 あのころ、全能者はわたしと共におられ/わたしの子らはわたしの周りにいた。
29:6 乳脂はそれで足を洗えるほど豊かで/わたしのためには/オリーブ油が岩からすら流れ出た。
29:7 わたしが町の門に出て/広場で座に着こうとすると
29:8 若者らはわたしを見て静まり/老人らも立ち上がって敬意を表した。
29:9 おもだった人々も話すのをやめ/口に手を当てた。
29:10 指導者らも声をひそめ/舌を上顎に付けた。
29:11 わたしのことを聞いた耳は皆、祝福し/わたしを見た目は皆、賞賛してくれた。
29:12 わたしが身寄りのない子らを助け、助けを求める貧しい人々を守ったからだ。
29:13 死にゆく人さえわたしを祝福し/やもめの心をもわたしは生き返らせた。
29:14 わたしは正義を衣としてまとい、公平はわたしの上着、また冠となった。
29:15 わたしは見えない人の目となり、歩けない人の足となった。
29:16 貧しい人々の父となり/わたしにかかわりのない訴訟にも尽力した。
29:17 不正を行う者の牙を砕き/その歯にかかった人々を奪い返した。
29:18 わたしはこう思っていた/「わたしは家族に囲まれて死ぬ。人生の日数は海辺の砂のように多いことだろう。
29:19 わたしは水際に根を張る木/枝には夜露を宿すだろう。
29:20 わたしの誉れは常に新しく/わたしの弓はわたしの手にあって若返る。」
29:21 人々は黙して待ち望み/わたしの勧めに耳を傾けた。
29:22 わたしが語れば言い返す者はなく/わたしの言葉は彼らを潤した。
29:23 雨を待つように/春の雨に向かって口を開くように/彼らはわたしを待ち望んだ。
29:24 彼らが確信を失っているとき/わたしは彼らに笑顔を向けた。彼らはわたしの顔の光を/曇らせることはしなかった。
29:25 わたしは嘆く人を慰め/彼らのために道を示してやり/首長の座を占め/軍勢の中の王のような人物であった。