哀歌3章 主に望みをおき尋ね求める魂に、主は幸いをお与えになる
哀歌3章 主に望みをおき尋ね求める魂に、主は幸いをお与えになる
エレミヤは、常に涙を流しながら、この哀歌を書いています。
3:49 わたしの目は休むことなく涙を流し続ける。
しかし、エレミヤは、その悲しみの中に、望を見出しています。
3:18 わたしは言う/「わたしの生きる力は絶えた/ただ主を待ち望もう」と。
3:21 再び心を励まし、なお待ち望む。
3:22 主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。
3:23 それは朝ごとに新たになる。「あなたの真実はそれほど深い。
3:24 主こそわたしの受ける分」とわたしの魂は言い/わたしは主を待ち望む。
3:25 主に望みをおき尋ね求める魂に/主は幸いをお与えになる。
3:26 主の救いを黙して待てば、幸いを得る。
3:27 若いときに軛を負った人は、幸いを得る。
彼の涙は、自分のための涙ではなく、イスラエルの民のための涙でありました。自分の過ちではなく、神様の選ばれた民イスラエルに対する涙でありました。
しかし、その中でも、神様の性格を知ったエレミヤは、望を見出し、幸いを得る秘訣をここに紹介しています。
3:25 主に望みをおき尋ね求める魂に/主は幸いをお与えになる。
上記の「主」は、天地を創造された唯一の神様のことです。誰が、創造主であるかを知ることは、すべての問題の解決において、とっても大事なことです。あらゆる宗教には、神々があります。しかし、二人の神々がいるところには、必ず、一人は、神ではありません。なぜなら、どっちらかが作られたものですからです。
聖書(バイブル)が教える神様は、唯一の神です。それ以外は、すべて作られた神々です。人間の手で作られたものが私たちを助けることはできません。なぜなら、それは、人間の手で作られたものですからです。すべての目に見える手で作られた神のような存在は、神ではありません。そこに、手を合わせることは、本当の創造主を背く行動です。
ヨハネ1:18 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。
神の御子イエス様がこの世に来られたのは、本当の神様を皆さんに示すためです。
キリスト・イエスを通して、神様へ行く道が開かれ、その方以外には、神様に行くことはできません。
キリストの何よって祈ることは、大変、ありがたいことです。
エレミヤの涙の中に、このような希と幸いを見出すことは、真の神様との個人的な関係を持つ人であるからこそできることです。
神様が皆さんに明らかにされることを祈ります。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
3:1 わたしは/主の怒りの杖に打たれて苦しみを知った者。
3:2 闇の中に追い立てられ、光なく歩く。
3:3 そのわたしを、御手がさまざまに責め続ける。
3:4 わたしの皮膚を打ち、肉を打ち/骨をことごとく砕く。
3:5 陣を敷き、包囲して/わたしを疲労と欠乏に陥れ
3:6 大昔の死者らと共に/わたしを闇の奥に住まわせる。
3:7 柵を巡らして逃げ道をふさぎ/重い鎖でわたしを縛りつける。
3:8 助けを求めて叫びをあげても/わたしの訴えはだれにも届かない。
3:9 切り石を積んで行く手をふさぎ/道を曲げてわたしを迷わす。
3:10 熊のようにわたしを待ち伏せ/獅子のようにひそみ
3:11 逃げ惑うわたしを引き裂いて捨てる。
3:12 弓に矢をつがえて引き絞り/わたしにねらいを定める。
3:13 箙の矢を次々と放ち/わたしの腎臓を射抜く。
3:14 民は皆、わたしを嘲笑い/絶え間なく嘲りの歌を浴びせる。
3:15 わたしを苦悩に飽かせ、苦汁を飲ませられる。
3:16 砂利をかませてわたしの歯を砕き/塵の中にわたしを打ち倒す。
3:17 わたしの魂は平和を失い/幸福を忘れた。
3:18 わたしは言う/「わたしの生きる力は絶えた/ただ主を待ち望もう」と。
3:19 苦汁と欠乏の中で/貧しくさすらったときのことを
3:20 決して忘れず、覚えているからこそ/わたしの魂は沈み込んでいても
3:21 再び心を励まし、なお待ち望む。
3:22 主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。
3:23 それは朝ごとに新たになる。「あなたの真実はそれほど深い。
3:24 主こそわたしの受ける分」とわたしの魂は言い/わたしは主を待ち望む。
3:25 主に望みをおき尋ね求める魂に/主は幸いをお与えになる。
3:26 主の救いを黙して待てば、幸いを得る。
3:27 若いときに軛を負った人は、幸いを得る。
3:28 軛を負わされたなら/黙して、独り座っているがよい。
3:29 塵に口をつけよ、望みが見いだせるかもしれない。
3:30 打つ者に頬を向けよ/十分に懲らしめを味わえ。
3:31 主は、決して/あなたをいつまでも捨て置かれはしない。
3:32 主の慈しみは深く/懲らしめても、また憐れんでくださる。
3:33 人の子らを苦しめ悩ますことがあっても/それが御心なのではない。
3:34 この地の捕われ人をだれかれなく/足の下に踏みにじったり
3:35 いと高き神の御前をもはばからずに/他人の権利を奪ったり
3:36 申し立てを曲解して裁いたりすれば/主は決してそれを見過ごしにはされない。
3:37 誰が「あれ」といってあらしめえようか。主が命じられることではないか。
3:38 災いも、幸いも/いと高き神の命令によるものではないか。
3:39 生身の人間が、ひとりひとり/自分の過ちについてとやかく言うことはない。
3:40 わたしたちは自らの道を探し求めて/主に立ち帰ろう。
3:41 天にいます神に向かって/両手を上げ心も挙げて言おう。
3:42 わたしたちは、背き逆らいました。あなたは、お赦しになりませんでした。
3:43 あなたは怒りに包まれて追い迫り/わたしたちを打ち殺して容赦なさらない。
3:44 あなたは雲の中に御自分をとざし/どんな祈りもさえぎられます。
3:45 わたしたちを塵、芥のようにして/諸国の民の中にお見捨てになりました。
3:46 敵は皆、わたしたちに向かって大口を開く。
3:47 恐れとおののきが、騒乱と破壊が、襲いかかる。
3:48 わたしの民の娘は打ち砕かれ/わたしの目は滝のように涙を流す。
3:49 わたしの目は休むことなく涙を流し続ける。
3:50 主が天から見下ろし/目を留めてくださるときまで。
3:51 わたしの都の娘らを見て/わたしの目は魂に痛みをもたらす。
3:52 敵はゆえなくわたしを追う/鳥を追う狩人のように。
3:53 命を絶とうとわたしを穴に落とし/その上に石を投げる。
3:54 水はわたしの頭を越え/もう最期だとわたしは思った。
3:55 深い穴の底から/主よ、わたしは御名を呼びます。
3:56 耳を閉ざさず、この声を聞き/わたしを助け、救い出してください。
3:57 呼び求めるわたしに近づき/恐れるなと言ってください。
3:58 主よ、生死にかかわるこの争いを/わたしに代わって争い、命を贖ってください。
3:59 主よ、わたしになされた不正を見/わたしの訴えを取り上げてください。
3:60 わたしに対する悪意を/謀のすべてを見てください。
3:61 主よ、わたしに向けられる嘲りと/謀のすべてを聞いてください。
3:62 敵対する者の唇、吐く言葉は/絶え間なくわたしを責めます。
3:63 御覧ください、彼らは座るにも立つにも/わたしを嘲って歌いはやします。
3:64 主よ、その仕業にしたがって/彼らを罰してください。
3:65 彼らの上に呪いを注いで/彼らの心を頑にしてください。
3:66 主よ、あなたのいます天の下から彼らを追い/御怒りによって滅ぼし去ってください。