哀歌4章 悪事の赦される時が来る
哀歌4章 悪事の赦される時が来る
聖書の中で一番堕落していたのは、ソドムという名前の都市でした。そこでは、同性愛や偶像礼拝、人がいけにえとされ、罪のない人々の血が流されていました。そのひどい罪のため、神様によって滅ぼされました。
この章には、「4:6 ソドムは、その罪のゆえに/人の手によらず、一瞬にして滅んだが/わたしの民の娘は/それよりも重い罪を犯したのだ。」 と書いてあります。つまり、イスラエルが犯した罪は、ソドムの罪よりも重かったのです。その結果、イスラエルは、滅ぼされ、囚人としてバビロンへ連れられました。
しかし、その中にも、神様の恵みがあり、いつまでも囚人の生活ではなく、回復の計画があることが予言されていました。
4:22 おとめシオンよ、悪事の赦される時が来る。再び捕囚となることはない。
神様は、悪事に対する罰を与えられるけれども、その後、必ず回復の機会を共に与えてくださいます。これが、「悔い改め」という機会です。つまり、今までの歩みから180度回転し、今までの生活から離れ、神様の願う通り歩むことです。
その中に、望みがあり、回復と将来があります。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
4:1 なにゆえ、黄金は光を失い/純金はさげすまれているのか。どの街角にも/聖所の石が打ち捨てられているのか。
4:2 貴いシオンの子ら、金にも比べられた人々が/なにゆえ、土の器とみなされ/陶工の手になるものとみなされるのか。
4:3 山犬ですら乳を与えて子を養うというのに/わが民の娘は残酷になり/荒れ野の駝鳥のようにふるまう。
4:4 乳飲み子の舌は渇いて上顎に付き/幼子はパンを求めるが、分け与える者もいない。
4:5 美食に馴れた者も、街にあえぎ/紫の衣に包まれて育った者も塵にまみれている。
4:6 ソドムは、その罪のゆえに/人の手によらず、一瞬にして滅んだが/わたしの民の娘は/それよりも重い罪を犯したのだ。
4:7 この民のナジル人らは雪よりも清く/乳よりも白く輝いていた。骨は真珠よりも輝き、姿は水晶のようであった。
4:8 だが、彼らの容姿はすすよりも黒くなり/街で彼らと気づく者もないほどになり/皮膚は骨に張り付き/枯れ木のようになった。
4:9 剣に貫かれて死んだ者は/飢えに貫かれた者より幸いだ。刺し貫かれて血を流す方が/畑の実りを失うよりも幸いだ。
4:10 憐れみ深い女の手が自分の子供を煮炊きした。わたしの民の娘が打ち砕かれた日/それを自分の食糧としたのだ。
4:11 主の憤りは極まり/主は燃える怒りを注がれた。シオンに火は燃え上がり/都の礎までもなめ尽くした。
4:12 わたしたちを苦しめる敵が/エルサレムの城門から入るなどと/地上の王の誰が/この世に住む誰が、信じえたであろう。
4:13 これはエルサレムの預言者らの罪のゆえ/祭司らの悪のゆえだ。エルサレムのただ中に/正しい人々の血を注ぎ出したからだ。
4:14 彼らは血に汚れ/目は見えず、街をさまよう。その衣に触れることはだれにも許されない。
4:15 「去れ、汚れた者よ」と人々は叫ぶ。「去れ、去れ、何にも触れるな」と。「こうしてさまよい歩け」と国々は言う。「再びここに住むことはならない」と。
4:16 主は御顔を背け/再び目を留めてはくださらない。祭司らは見捨てられ/長老らは顧みられない。
4:17 今なお、わたしたちの目は/援軍を求めていたずらに疲れ/救ってはくれない他国をなお見張って待つ。
4:18 町の広場を歩こうとしても/一歩一歩をうかがうものがある。終りの時が近づき、わたしたちの日は満ちる。まさに、終りの時が来たのだ。
4:19 わたしたちに追い迫る者は/空を飛ぶ鷲よりも速く/山々にわたしたちを追い回し/荒れ野に待ち伏せる。
4:20 主の油注がれた者、わたしたちの命の息吹/その人が彼らの罠に捕えられた。異国民の中にあるときも、その人の陰で/生き抜こうと頼みにした、その人が。
4:21 娘エドムよ、喜び祝うがよい/ウツの地に住む女よ。お前にもこの杯は廻って来るのだ。そのときは、酔いしれて裸になるがよい。
4:22 おとめシオンよ、悪事の赦される時が来る。再び捕囚となることはない。娘エドムよ、罪の罰せられる時が来る。お前の罪はことごとくあばかれる。