エゼキエル14章 わずかに残された者
エゼキエル14章 わずかに残された者
エゼキエルに語られた預言は厳しい裁きのメッセージでした。しかし、そこには神様の完璧なご計画がありました。それは、新たな時代を「わずかな残された者」を通して再建することでした。
まず、イスラエルの罪について語られています。それは、「偶像を心に抱き、彼らをつまずかせる罪を目の前に置いている」ということです。
彼らに対する神様のメッセージは、「悔い改めて、お前たちの偶像から離れ、すべての忌まわしいものから顔を背けよ。」ということでした。
しかし、彼らは心が固くなったままでした。それに対して、神様の裁きは、「剣、飢饉、悪い獣、疫病」によるものとして定められていました。
このような裁きを通して、多くの人々は滅びますが、その中に、「わずかの者が残される」と語られます。このわずかの者からイスラエルを再建するのです。偶像から離れ、神様のものとなる人々がイスラエルの新たな国を再建することになります。
これについて、神様は「お前たちは彼らの歩みと行いを見るとき、わたしがエルサレムにくだした災い、わたしがそこに臨ませたすべてのことについて慰められる。お前たちは、彼らの歩みと行いとを見て、それによって慰められ、わたしがそこで行ったすべてのことは、理由なく行ったのではないことを知るようになる」と語られました。
このことから神様が与える裁きには必ず目的があり、最終的には、我々を正しい道に導き、幸いを得させようとされているのです。
この「わずかに残された者」に望みがあります。悔い改めて、今の生活から聖別された生き方をするなら、神様はその人を用いて、新たな歴史を生み出すことができます。その「わずかに残された者」の一人として生きていくことは、幸いです。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
14:1 イスラエルの長老数名がわたしのもとに来て、わたしの前に座った。
14:2 そのとき、主の言葉がわたしに臨んだ。
14:3 「人の子よ、この人々は偶像を心に抱き、彼らをつまずかせる罪を目の前に置いている。それなのに、わたしは彼らの求めに応じられようか。
14:4 それゆえ、彼らと語り、彼らに告げなさい。主なる神はこう言われる。イスラエルの家の者で、偶像を心に抱き、つまずかせる罪を目の前に置いていながら、預言者のもとに来る者には、だれに対しても、主なるわたし自身が、彼の多くの偶像のゆえに答えよう。
14:5 それは、偶像のゆえにわたしから離れ去ったイスラエルの家の心をすべて、わたしが捕らえるためである。
14:6 それゆえ、あなたはイスラエルの家に言いなさい。主なる神はこう言われる。悔い改めて、お前たちの偶像から離れ、すべての忌まわしいものから顔を背けよ。
14:7 イスラエルの家の者と、イスラエルの中に寄留している外国人のうち、わたしから離れて偶像を心に抱き、つまずかせる罪を目の前に置いていながら、わたしに尋ねようと預言者のもとに来る者には、だれに対しても、主なるわたし自身が答えよう。
14:8 わたしはその者に向かって顔を向け、彼をしるしとし、ことわざとして、わが民の中から断つ。そのときお前たちは、わたしが主であることを知るようになる。
14:9 もし、預言者が惑わされて言葉を語ることがあるなら、主なるわたし自身がその預言者を惑わしたのである。わたしは彼の上に手を伸べ、わが民イスラエルの中から絶ち滅ぼす。
14:10 彼らは共に自分の罪を負う。尋ねる者の罪は、預言者の罪と同じである。
14:11 それは、イスラエルの家がもはやわたしから迷い出ず、あらゆる背きによって二度と自分を汚さないためである。こうして、彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる」と主なる神は言われる。
14:12 主の言葉がわたしに臨んだ。
14:13 「人の子よ、もし、ある国がわたしに対して不信を重ね、罪を犯すなら、わたしは手をその上に伸ばし、パンをつるして蓄える棒を折り、その地に飢饉を送って、そこから人も家畜も絶ち滅ぼす。
14:14 たとえ、その中に、かの三人の人物、ノア、ダニエル、ヨブがいたとしても、彼らはその正しさによって自分自身の命を救いうるだけだ、と主なる神は言われる。
14:15 もし、わたしが悪い獣をその国に横行させ、それによって住む人がいなくなり、獣を恐れて通る人がないために国が荒れ廃れるなら、
14:16 その中に、かの三人の人物がいたとしても――わたしは生きている、と主なる神は言われる――彼らは自分の息子、娘たちすら救うことができない。彼らは自分自身を救いうるだけであり、その国は荒廃に帰するであろう。
14:17 また、もしわたしが剣をその国に送って、『剣よ、この国を行き巡れ』と言って、その国から人も家畜も絶ち滅ぼすなら、
14:18 たとえ、その中にかの三人の人物がいたとしても――わたしは生きている、と主なる神は言われる――彼らは自分の息子、娘たちすら救うことができない。彼らは自分自身を救いうるだけである。
14:19 また、もしわたしがその国に疫病を送り、わたしの怒りをその上に血と共に注ぎ、そこから人も家畜も絶ち滅ぼすなら、
14:20 たとえ、その中にノア、ダニエル、ヨブがいたとしても――わたしは生きている、と主なる神は言われる――彼らは自分の息子、娘たちすら救うことができない。彼らはその正しさによって、自分自身の命を救いうるだけである。
14:21 まことに、主なる神はこう言われる。わたしがこの四つの厳しい裁き、すなわち、剣、飢饉、悪い獣、疫病をエルサレムに送り、そこから人も家畜も絶ち滅ぼすとき、
14:22 そこに、わずかの者が残されるであろう。息子、娘たちは逃れて救い出され、お前たちの所に出て来る。お前たちは彼らの歩みと行いを見るとき、わたしがエルサレムにくだした災い、わたしがそこに臨ませたすべてのことについて慰められる。
14:23 お前たちは、彼らの歩みと行いとを見て、それによって慰められ、わたしがそこで行ったすべてのことは、理由なく行ったのではないことを知るようになる」と主なる神は言われる。