ヨブ記30章 わたしの救いは雲のように消え去った
ヨブ記30章 わたしの救いは雲のように消え去った
わたしの救いは雲のように消え去った
ヨブは、苦境にある人と共に泣いたのに、彼らはヨブを苦しめていました。
善意を持って助けたのに、彼らはヨブをあざ笑いました。
ヨブには、何の望みも残っていませんでした。
そのような状況が来ても、そこから開放されることを皆求めるでしょう。しかし、そこから神様を自分の神と持っている人には、望みを失うことはありません。
後の日に、ヨブは彼が持っていた全ての財産を2倍にして受け取りました。勿論、体も癒されました。もし、今の状態だけを見つめるのではなく、必ず解決を与えてくださる神様に望みを置くならば、神様の救いの時は来ます。
絶望から望みを与えてくださる神様に感謝します。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
30:1 だが今は、わたしより若い者らが/わたしを嘲笑う。彼らの父親を羊の番犬と並べることすら/わたしは忌まわしいと思っていたのだ。
30:2 その手の力もわたしの役には立たず/何の気力も残っていないような者らだった。
30:3 無一物で飢え、衰え/荒涼とした砂漠や沼地をさまよい
30:4 あかざの葉を摘み/れだまの根を食糧としていた。
30:5 彼らは世間から追われ/泥棒呼ばわりされ
30:6 身震いさせるような谷間や/土の穴、岩の裂け目に宿り
30:7 茨の間で野ろばのようにいななき/あざみの下に群がり合っていた。
30:8 愚か者、名もない輩/国からたたき出された者らだった。
30:9 ところが今は、わたしが彼らのはやし歌の種/嘲りの言葉を浴びる身になってしまった。
30:10 彼らはわたしを忌み嫌って近寄らず/平気で顔に唾を吐きかけてくる。
30:11 彼らは手綱を振り切り、わたしを辱め/くつわを捨てて勝手にふるまう。
30:12 彼らは生意気にもわたしの右に立ち/わたしを追い出し、災いの道を行かせ
30:13 逃げ道を断ち、滅びに追いやろうとする。それを止めてくれる者はない。
30:14 襲って来て甚だしく打ち破り/押し寄せて来て廃虚にする。
30:15 死の破滅がわたしを襲い/わたしの力は風に吹きさらわれ/わたしの救いは雲のように消え去った。
30:16 もはや、わたしは息も絶えんばかり/苦しみの日々がわたしを捕えた。
30:17 夜、わたしの骨は刺すように痛み/わたしをさいなむ病は休むことがない。
30:18 病は肌着のようにまつわりつき/その激しさにわたしの皮膚は/見る影もなく変わった。
30:19 わたしは泥の中に投げ込まれ/塵芥(ごみあくた)に等しくなってしまった。
30:20 神よ/わたしはあなたに向かって叫んでいるのに/あなたはお答えにならない。御前に立っているのに/あなたは御覧にならない。
30:21 あなたは冷酷(れいこく)になり/御手の力をもってわたしに怒りを表される。
30:22 わたしを吹き上げ、風に乗せ/風のうなりの中でほんろうなさる。
30:23 わたしは知っている。あなたはわたしを死の国へ/すべて命あるものがやがて集められる家へ/連れ戻そうとなさっているのだ。
30:24 人は、嘆き求める者に手を差し伸べ/不幸な者を救おうとしないだろうか。
30:25 わたしは苦境にある人と共に/泣かなかったろうか。貧しい人のために心を痛めなかったろうか。
30:26 わたしは幸いを望んだのに、災いが来た。光を待っていたのに、闇が来た。
30:27 わたしの胸は沸き返り/静まろうとしない。苦しみの日々がわたしに襲いかかっている。
30:28 光を見ることなく、嘆きつつ歩き/人々の中に立ち、救いを求めて叫ぶ。
30:29 山犬の兄弟となり/駝鳥(だちょう)の仲間となったかのように
30:30 わたしの皮膚は黒くなって、はげ落ち/骨は熱に焼けただれている。
30:31 喪の調べをわたしの竪琴は奏で/悲しみの歌をわたしの笛は歌う。