伝道者の書5章 銀を愛する者は銀に飽くことなく、富を愛する者は収益に満足しない
伝道者の書5章 銀を愛する者は銀に飽くことなく、富を愛する者は収益に満足しない
金、銀、お金などを愛する人は、それに満足できないのです。なぜなら、手に持っているよりもっと多く持ちたい欲望が働くからです。
聖書は、「あるもので満足しなさい。」と教えています。
欲望が働く時は、もっていないことを見ていますから、満足を知らない人になります。しかし、すでに持っているものを見ていると、沢山持っていることが解ります。自分の命、呼吸が出来ることや歩けることなどすでに持っていることが沢山あります。すべてを失ってからはじめて、自分が持っているものの大切さを実感します。これは、健康というものに多くあるお話です。健康を失った人は、健康の大切さやありがたさをわかります。
このように、すでに持っているものを満足し、それを今という時を楽しむことを満喫できるなら、幸せな人生を過ごすことが出来ると思います。
これからも、今すでに与えられたことを感謝しながら、それを満足し、日々を過ごして生きたいと思います。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
5:1 焦って口を開き、心せいて/神の前に言葉を出そうとするな。神は天にいまし、あなたは地上にいる。言葉数を少なくせよ。
5:2 夢を見るのは悩みごとが多いから。愚者の声と知れるのは口数が多いから。
5:3 神に願をかけたら/誓いを果たすのを遅らせてはならない。愚か者は神に喜ばれない。願をかけたら、誓いを果たせ。
5:4 願をかけておきながら誓いを果たさないなら/願をかけないほうがよい。
5:5 口が身を滅ぼすことにならないように。使者に「あれは間違いでした」などと言うな。神はその声を聞いて怒り/あなたの手の業を滅ぼされるであろう。
5:6 夢や空想が多いと饒舌になる。神を畏れ敬え。
5:7 貧しい人が虐げられていることや、不正な裁き、正義の欠如などがこの国にあるのを見ても、驚くな。なぜなら/身分の高い者が、身分の高い者をかばい/更に身分の高い者が両者をかばうのだから。
5:8 何にもまして国にとって益となるのは/王が耕地を大切にすること。
5:9 銀を愛する者は銀に飽くことなく、富を愛する者は収益に満足しない。これまた空しいことだ。
5:10 財産が増せば、それを食らう者も増す。持ち主は眺めているばかりで、何の得もない。
5:11 働く者の眠りは快い/満腹していても、飢えていても。金持ちは食べ飽きていて眠れない。
5:12 太陽の下に、大きな不幸があるのを見た。富の管理が悪くて持ち主が損をしている。
5:13 下手に使ってその富を失い/息子が生まれても、彼の手には何もない。
5:14 人は、裸で母の胎を出たように、裸で帰る。来た時の姿で、行くのだ。労苦の結果を何ひとつ持って行くわけではない。
5:15 これまた、大いに不幸なことだ。来た時と同じように、行かざるをえない。風を追って労苦して、何になろうか。
5:16 その一生の間、食べることさえ闇の中。悩み、患い、怒りは尽きない。
5:17 見よ、わたしの見たことはこうだ。神に与えられた短い人生の日々に、飲み食いし、太陽の下で労苦した結果のすべてに満足することこそ、幸福で良いことだ。それが人の受けるべき分だ。
5:18 神から富や財宝をいただいた人は皆、それを享受し、自らの分をわきまえ、その労苦の結果を楽しむように定められている。これは神の賜物なのだ。
5:19 彼はその人生の日々をあまり思い返すこともない。神がその心に喜びを与えられるのだから。