エゼキエル4章 全ての罪には、代価が要求される
エゼキエル4章 全ての罪には、代価が要求される
神様は愛のお方でありますが、義のお方でもあります。この両者のバランスをもって、神様を理解することが必要です。
旧約聖書には神様の義について多く示されていますが、新約聖書は神様の愛について明らかにしています。神様の愛と恵みのみ多く考えると、神様を畏れることの大切さを忘れる場合があります。しかし、律法的に生きるとしたら、神様の愛と恵みを忘れやすくなります。
さて、ここでは、(完全な義のゆえに罪は罰せられなければならない。しかし、完全な愛のゆえにイスラエルを救いたい。)そんな義であり愛である神様が、愛するイスラエルを救われるために、立てられた計画は、預言者エゼキエルを選ばれ、罪の代価を払わせることでした。
エゼキエル4章には、イスラエルの罪の生活歴390年、そして、ユダの罪の期間40年と数えられています。そして、その罪に対する代価として、苦しみが与えられます。預言者エゼキエルは、その代価の一部を負うことになりました。人糞で焼いたパンを食べるのはかなり厳しいことです。それも、390日間毎日それを食べることは嫌なことです。しかし、罪には代価が要求されるのです。
ここで現されているのが、イエス様の型です。エゼキエルはイスラエルの罪を負うキリストの姿を現しています。
イエス様が人類のすべての罪を負われることにより、イエス様を信じるすべての人の罪の代価を払われ、罪の重荷から解放してくださいました。これが、福音の大事なポイントの一つです。
全ての人が罪を犯し、罪の結果は死です。イエス様は死から復活されました。その死をも打ち勝った復活の力によって、私たちも罪と死から脱出させることができます。しかし、私たちの罪には代価が必要です。その代価を100%払ってくださったのが、イエス様の十字架の死です。その死刑によって、私たちが受けるべき死の罰を、私たちの身代わりとなり、受け取ってくださいました。そのために、私たちが自由を得ることができるのです。これが、良いお知らせです。Good Newsです。福音です。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
4:1 人の子よ、れんがを一つ取って目の前に置き、その上に都であるエルサレムを刻みなさい。
4:2 そして、これを包囲し、これに向かって堡塁を建て、塁を築き、陣営を敷き、破城槌を周囲に配備しなさい。
4:3 自ら鉄の板を取り、それを自分と都との間に鉄の壁とし、あなたの顔を都に向けなさい。こうして都は包囲される。あなたがそれを包囲するのだ。これはイスラエルの家に対するしるしである。
4:4 左脇を下にして横たわり、イスラエルの家の罪を負いなさい。あなたは横たわっている日の数だけ、彼らの罪を負わなければならない。
4:5 わたしは彼らの罪の年数を、日の数にして、三百九十日と定める。こうして、あなたはイスラエルの家の罪を負わねばならない。
4:6 その期間が終わったら、次に右脇を下にして横たわり、ユダの家の罪を四十日間負わねばならない。各一年を一日として、それをあなたに課す。
4:7 あなたは包囲されたエルサレムに顔を向け、腕をまくり上げて、これに向かって預言しなさい。
4:8 わたしがあなたに縄をかけるので、あなたはその包囲の日が終わるまで、一方の脇から他の脇へと寝返りを打つことができなくなる。
4:9 あなたは小麦、大麦、そら豆、ひら豆、きび、裸麦を取って、一つの器に入れ、パンを作りなさい。あなたが脇を下にして横たわっている日数、つまり三百九十日間、それを食べなさい。
4:10 あなたの食べる食物の分量は一日につき二十シェケルで、それを一定の間隔をおいて食べなければならない。
4:11 あなたの飲む水の分量は六分の一ヒンで、それを一定の間隔をおいて飲まなければならない。
4:12 大麦のパン菓子のようにそれを食べなければならない。それを人々の目の前で人糞で焼きなさい。
4:13 更に主は言われた。「このようにイスラエルの人々はわたしが追いやる先の国々で、汚れたパンを食べる。」
4:14 そこで、わたしは言った。「ああ、主なる神よ、わたしはわが身を汚したことがありません。若いころから今に至るまで、死んだ動物や、野獣が引き裂いた動物の肉を食べたことはなく、定められた日数を過ぎたいけにえの肉を口に入れたこともありません。」
4:15 主はわたしに言われた。「あなたが人糞の代わりに牛糞を用いることをわたしは許す。あなたはその上でパンを焼くがよい。」
4:16 また、主はわたしに言われた。「人の子よ、わたしはエルサレムのパンをつるして蓄える棒を折る。彼らはおびえながらパンの目方を量って食べ、硬直した様で水を升で量って飲むようになる。
4:17 彼らは罪のゆえにパンにも水にも事欠き、やせ衰えて、互いに恐れに取りつかれる。」