エレミヤ41章 無罪の血を流すものには、必ずその結末がある

イスラエルの民は、バビロンの捕虜となりました。そして、ゲダルヤという人に、ミツパという場所で、すべての管理を任されていました。多くの残された人々は、ここに集まり、自分たちの業を持ち、共に生活をしていました。
ところが、イシュマエルという人は、ゲダルヤを暗殺し、多くの人の無罪な血を流しました。
彼は、ヨハナンという軍の長をはじめ、多くの人々がこの悪事を聞いて、彼を追いつきました。イシュマエルは、そこを逃げてアモン人の元に逃れようとしました。
この章では、その結末が見られませんが、聖書の原則は、「罪のない血を流すことには、神様がその血の叫びを聞いてくださいます。」
最も重要なことは、血の原則です。イエス・キリストが自分の血を流してくださったのは、罪の赦しを意味します。血の流しがなければ、罪の赦しも無いからです。血に命があるからです。
十字架の血潮により、 私たちの罪が赦されます。誰でも、キリストを心に受け入れる人は、神様の子供とされる特権が与えられます。キリストへの信仰は、命を受け、永遠に生きることができます。
ゲダルヤの罪は、その血の叫びを受けます。その結果は、次の章で紹介されると思いますが、罪の結果は、死です。(ローマ6:23)
しかし、神様の与える賜物は、信じる人に与える永遠の命です。
ゴスペルハウス
アブラハム・リー
41:1 ところが七月に、王族の一人で、王の高官でもあった、エリシャマの孫でネタンヤの子であるイシュマエルが、十人の部下を率いてミツパに赴き、アヒカムの子ゲダルヤを訪ね、ミツパで食事を共にした。
41:2 そのとき、ネタンヤの子イシュマエルと、彼と共にいた十人の部下は、突然襲いかかって、バビロンの王がその地に立てて総督としたシャファンの孫でアヒカムの子であるゲダルヤを剣にかけて殺した。
41:3 またイシュマエルは、ゲダルヤと共にミツパにいたユダのすべての人々と、そこに占領軍として駐留していたカルデア人を打ち殺した。
41:4 ゲダルヤ暗殺の翌日、まだだれにも知られないうちに、
41:5 シケム、シロ、サマリアから来た八十人の一行が、ひげをそり、衣服を裂き、身を傷つけた姿で通りかかった。彼らは、主の神殿にささげる供え物と香を携えていた。
41:6 ネタンヤの子イシュマエルがミツパから出て彼らを迎えた。彼は泣きながら歩いて行き、彼らに会うと、「アヒカムの子ゲダルヤのもとへおいでください」と言った。
41:7 一行が町の中に入ると、ネタンヤの子イシュマエルは、家来たちと共に彼らを殺し、穴の中にほうり込んだ。
41:8 しかし、一行の中にいた十人の者は、「我々を殺さないでください。小麦、大麦、油、蜜など貴重なものを畑に隠していますから」とイシュマエルに哀願したので、この十人だけは殺さずにおいた。
41:9 イシュマエルが、ゲダルヤの名を使って殺したすべての人々の死骸を投げ込んだ穴は、アサ王がイスラエルの王バシャの攻撃に備えて掘ったものであった。それをネタンヤの子イシュマエルは死体で満たした。
41:10 イシュマエルは、王の娘たちをも含めて、ミツパにいた民の残留者すべて、すなわち、親衛隊の長ネブザルアダンがアヒカムの子ゲダルヤの監督のもとにおき、ミツパに残っていた民をすべて捕虜とした。ネタンヤの子イシュマエルは彼らを引き立てて、アンモン人のもとに逃れようと出発した。
41:11 カレアの子ヨハナンをはじめとする軍の長は皆、ネタンヤの子イシュマエルが行った悪事を聞き、
41:12 直ちに、すべての兵を率いてネタンヤの子イシュマエルと戦うために出発し、ギブオンの大池のほとりで彼に追いついた。
41:13 イシュマエルに捕らえられていた人々は皆、カレアの子ヨハナンと軍の長たちの姿を見て歓喜した。
41:14 イシュマエルがミツパから捕虜として連行した人々は、一斉に身を翻してカレアの子ヨハナンのもとに帰って行った。
41:15 ネタンヤの子イシュマエルは八人の家来と共に、ヨハナンの前から逃れて、アンモン人のもとに向かった。
41:16 アヒカムの子ゲダルヤの暗殺の後、カレアの子ヨハナンと、彼と共にいたすべての軍の長たちは、ネタンヤの子イシュマエルのもとから救い出した民の残りの者をすべて、すなわち、ギブオンから連れ戻した指揮者、兵士、女、子供、宦官らをミツパから連れて、
41:17 出発し、ベツレヘムに近いキムハムの宿場にとどまった。彼らはエジプトへ向かおうとしていた。
41:18 バビロンの王がその地の監督をゆだねたアヒカムの子ゲダルヤを、ネタンヤの子イシュマエルが殺したために、彼らはカルデア人の報復を恐れたのである。